湖東三山 -西明寺-
こんにちは! 北島です。 地球緑化センターに提出する緑のふるさと協力隊での活動を記した「ふるさと通信」を制作していたら意外と大変で2週間ぶりの更新になってしまいました・・・
申し訳ないです。。
そして、前回のブログの最後に書いたように今回は湖東三山の一つ「西明寺」について書きたいと思います。
まず、湖東三山というのは滋賀県の湖東(琵琶湖の東側)地方にある天台宗の寺院、「西明寺」、「金剛輪寺」、「百済寺」の3つを指した総称です。
ただ、「西明寺」は甲良町、「金剛輪寺」は愛荘町、「百済寺」は東近江市と実は多賀町にあるお寺ではないのですが・・・・
自分は先先週、湖東三山の一つである「西明寺」に行ってきました。
良い場所でした!
普通に落ち着きます!!
まず、入園料の600円を払い、入ると庭園が広がっています。
蓬莱庭という名前で江戸時代に西明寺の復興記念として作られた庭園だそうです。
5月の新緑の季節もきれいでしたが、紅葉の季節もきれいみたいです。
そんで、そのまま順路通り進んでいくと本堂にたどり着きます。
本堂と隣にある三重塔は鎌倉時代に建てられたもので国宝に認定されています。
本堂の中も写真を撮りたかったのですが、内部は写真禁止で撮影できませんでした(T_T)
残念です。。
本堂はもともと5間堂で建てられたものなのですがお堂そのものを囲うように7間に増築されています。
そのため、内部の柱をよく見ると柱の外側半分がくすんでおり、昔外壁側の柱として雨風にさらされていたのがわかります。
また、天井を見ると外陣は「折上小組格天井」の繊細な位の高いつくりになっており、内陣は切妻化粧屋根裏の簡素な作りとなっています。
これ以外にも内陣と外陣を明確に分けています。
縁側は外陣の周りにのみ付いており、外陣は開放的にしていますが、内陣は行道の場となっており神聖な場となっています。
内外陣は菱格子で厳格に仕切られており、内陣は閉鎖的な空間となっています。
本当に写真で見せられないのが残念です(T_T)
また、本堂は改修に伴い、蟇股(かえるまた)にその時代の色がでているのも特徴です。
建築された鎌倉時代初期の蟇股を見てみるととてもシンプルな作りになっています。
その後、鎌倉時代後期に正面と側面を増築した際に設えた蟇股は前期と比べ少し手の込んだ作りとなり、
室町時代に増築された際の蟇股はかなり手の込んだ作りになっています。
蕾だけだったものが葉っぱが増え最後には花が咲くというストーリーが出来ています。
また、横から入母屋造りの本堂をよく見てみるともともと切妻屋根の連続したつくりであった名残が見えます。
半端なところに鬼瓦が2つ見えるのですが、元々2連続で並んでいた切妻屋根の棟の位置を示しています。
色々な所から建築の先生が学生を連れて見学に来るそうでその時に先生の説明を一緒に聞いてるみたいで、今回説明をしてくれたおっちゃんもめちゃくちゃ詳しく説明してくれました!!
西明寺じたいは天台宗のお寺でご本尊は「薬師如来」様です。
延暦寺の薬師如来は東を向いており、琵琶湖の上で視線が合うように西明寺の薬師如来は西を向いておかれたそうです。
薬師如来の両脇には月光菩薩と日光菩薩。ただ、現在、日光菩薩は修復中で、2体が次にそろうのは2年後だそうです。
その周りに十二神将が配置されています。この十二神将には各干支が掘られており、昔、文字の読み書きができない人でも自分の干支を探し、お祈りできるように掘られたみたいです。
更にその周りに四天王が置かれています。
隣に建っている三重塔は各屋根のこう配が違っており、見たときにきれいな形で見れるように設計されています。
三重塔内部は秋ごろに公開されているらしいのでもう一度行ってみようと思います。
この日は本当に面白い話が聞けました(^^)
次の休みには金剛輪寺と百済寺にも行ってみたいと思います。
なんだか、大学院の授業の時みたいに色々と調べました・・・